一生ものの恋をあなたと
「……我慢、するの?」

ドキッ!
なんだよそれ!
完全に煽ってるだろ!

「…し、したくない。
我慢出来ない。
愛が欲しい。」

「…じゃあ、我慢しないで。」

そう言われたら、
もう止まることなんて出来ない。

お互いのバスローブを脱がせ合い、素肌を重ねる。

「蓮!これ…」

あ、ローブの中に隠れてたからな。

「ずっと、離さず着けてた。
愛のクロス。
もう、俺の身体の一部になってる。」

「…信じられない…。
本当?ずっと⁉︎」

「うん。長さがあるから、何着ても隠れるし。
だから健康診断以外、外したことない。」

「私も、持ってるよ。
振り袖を着た時は、さすがに外したから。
ポーチに入れてるの。
あと、職場ではアクセサリー禁止なの。
だから外してるけど…。
結婚指輪だけ許されてて。」

「…本当に?
だったら指輪、買おう!
結婚指輪。」

「えぇ⁉︎
そんな、簡単に言う…」

「ここに指輪を嵌めたい。
そうしたら、朝倉愛の完成だ。」

そう言って、左の薬指に口付けた。

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