一生ものの恋をあなたと
「全然だよ。さっきも言ったように、宗教の自由はあなたの言う通りだから。
あ、でも…信者だってわかったのは尊との会話から?
それとも、ミサに出てくれたの?」

「…神父の後ろ、歩いてた…。」

「出てくれたんだね。
ありがとう!嬉しいわ。」

少し話しただけなのに。
受け入れてもらえたことが嬉しい。

「あの…わざわざ待っててもらってごめんね。
あ、私も高3なんだけど、あなた、予備校行かなくて大丈夫?
この時期、F組は急いで帰るって聞いてたから…」

F組は、国公立大学や有名難関私立大学を目指すクラスなので、午後はフリーのような状態だと聞いている。

「いや、俺は…
受験は終わったんだ。」

「え? 11月なのに⁉︎
あ! 指定校推薦⁇」

「あぁ。先週決まった。
けど、担任が、出席はするようにって言うから、ただ出席してるだけだ。」

……あんな事言ってたけど…。
この人、めちゃくちゃ真面目な人だ。

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