一生ものの恋をあなたと
「愛、ほら、泣き止んでお茶入れるの手伝ってちょうだい?」

母がタオルを差し出してくれた。

「うん!」


それからは、母と用意したお茶を飲みながら、
質問(攻め)タイム。

さっきの電話の予想通り、母は興味津々で質問してくる。

「それで⁉︎
まずは2人の出会いを教えてちょうだい‼︎」

「え、あ、はい…。」

蓮がタジタジになって私に視線を送ってくる。

「母さん…ちょっと落ち着きなさい。」

「だって、私達も、聖たちの周りも
皆んな小さな時から相手が決まってて、幼馴染と結婚するのが定番だったじゃない。
まさか、娘にロマンスがあるなんて!
聞きたくもなるわよ〜!」

「「…ロマンス…。」」

「ね、どんな紆余曲折があったの?」

…紆余曲折ありきかい。

「母さん、韓流ドラマじゃないんだから…」

そうだった。
最近の母は、どっぷり韓流ドラマにハマっているんだった。
そう言う父も…ソワソワしながら、意外と乗り気?

…コホン

「…では、ぶっちゃけてしまいましょう。

出会いは高3の11月ミサでした…。
俺は退屈で抜け出そうとして………」

蓮が蕩々と語り出した。
7年も前のことを、臨場感たっぷりに。

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