一生ものの恋をあなたと
お店に入ると、黒服の少し年輩の女性がスッと前に現れた。
「朝倉様、お待ちしておりました。
私、チーフマネージャーの高柳と申します。
どうぞ。
奥にご用意いたしております。」
「ありがとうございます。
愛、奥だって。」
「…う、うん。」
えぇ…蓮、慣れてる!?
「…愛、先に言っとく。
兄貴がお節介でさ、会社出たところで連絡があって、うっかり今日のこと言ってしまった俺も悪かったんだけど、勝手に予約入れてくれたんだ。」
「え! お兄さんが!?」
「ブライダルは予約入れた方がいいんだって。
…俺知らなくて…。」
知ってたら怖いよ!
「…あ、ありがたいねっ!
お兄さんにまたご挨拶させてね?」
「…ああ。」
奥の、いわゆるVIPルームになるのだろう。
そこに案内された。
私が目にする指輪に価格表記はない。
「愛が好きなの選んだらいいよ。
価格は気にしないで。」
「待って!
そんなわけにはい…」
「俺、そこそこ金はあるから。
大学時代、友達も作る気なくて、ずっとデイトレーダーみたいな事やってて、資産だけは増えたんだ。
今のマンションも俺の持ち家だし。」
「……蓮。
気持ちは有り難いけど、結婚ってスタートだと思うから、最初からポンポンお金を使うのはちょっと…。」
「朝倉様、お待ちしておりました。
私、チーフマネージャーの高柳と申します。
どうぞ。
奥にご用意いたしております。」
「ありがとうございます。
愛、奥だって。」
「…う、うん。」
えぇ…蓮、慣れてる!?
「…愛、先に言っとく。
兄貴がお節介でさ、会社出たところで連絡があって、うっかり今日のこと言ってしまった俺も悪かったんだけど、勝手に予約入れてくれたんだ。」
「え! お兄さんが!?」
「ブライダルは予約入れた方がいいんだって。
…俺知らなくて…。」
知ってたら怖いよ!
「…あ、ありがたいねっ!
お兄さんにまたご挨拶させてね?」
「…ああ。」
奥の、いわゆるVIPルームになるのだろう。
そこに案内された。
私が目にする指輪に価格表記はない。
「愛が好きなの選んだらいいよ。
価格は気にしないで。」
「待って!
そんなわけにはい…」
「俺、そこそこ金はあるから。
大学時代、友達も作る気なくて、ずっとデイトレーダーみたいな事やってて、資産だけは増えたんだ。
今のマンションも俺の持ち家だし。」
「……蓮。
気持ちは有り難いけど、結婚ってスタートだと思うから、最初からポンポンお金を使うのはちょっと…。」