一生ものの恋をあなたと
これからゆっくり結婚に向けて準備して…
と思ってたのに、お節介な兄達のおかげで、再会から1週間で入籍している。

奇跡だ…

指輪購入の辺りから、俺は兄達に逆らうことは一切控えた。
この波に乗ってしまえ。
それが最短コースだ。
そんな声が聞こえた気がしたから。

「ねぇ、コンビニのカット野菜にバランスは一応考えたお惣菜?を買って食べてたんだね?
自分で料理したりはしないの?」

「ご飯は炊いてる。」

「それだけ?」

「パンも焼いてる。」

「…トーストね。
わかった。
荷物の搬入が終わったら買い物に行くよ。
段ボール箱の整理は明日でもできるけど、
これじゃ、まともな食生活が送れないわ。
もう少し大きめのフライパンと卵焼き器も買い足さないと。」

卵焼き…
うわー、新婚さんみたいだ。
…いや、新婚さんだった。

あぁ、俺もう幸せで溶けそう…。

これから、ずっと2人で過ごせるんだ。
同じベッドで目覚めて、一緒に朝食を食べて、愛を見送って、仕事から帰ったら、愛のいる家に帰る。
2人でまた一緒に夕食を食べて、夜はもちろん同じベッドで寝るんだ。

名字だって、もう一つなんだ。

ずっと、ずっと一緒にいる。



「今日からよろしくな。
俺の奥さん。
…幸せにする。
ずっと一緒にいような。」

「蓮!
…フフフ。
はい!  よろしくお願いしますね、旦那様?」















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