一生ものの恋をあなたと
「あ、愛!」

「ん? なに?」

「これ…………………やる。」

そう言って、差し出された右手はしっかり握り締めた拳の状態。

「え…何⁉︎ 」

「…手、出して。」

私の手に載せられたのは、シルバーのチェーンに小さなオープンハートのペンダント。
箱に入ってなくても、どこのブランドのものかわかる。
某有名ブランドの人気商品だ。
え! メレダイヤが入ってる…。
と言うことは、これ、プラチナ⁉︎
美央が斎くんに買ってもらうプレゼントの下見で見に行ったから、正直、価格までわかってしまう。

「蓮! こ、こんな高いの!
……いいの?」

「愛に買ったんだ。」

「……‼︎ 」

「着けてやる。」

そう言って、私の手から渡したばかりのペンダントを取り上げ、私の後ろに周った。
首に、蓮の冷たい指がふれる。
こんなに近づくのは兄くらいしかいないから、緊張する。
今日はペールピンクのVネックの肌触りのいいセーターを着ている。
ちょうど、首元が見やすいデザインだ。

「ど、どうかな⁇ 」

「…ん、似合ってる。」

「…ありがとう。すっごく嬉しい…。」

ドキドキできっと顔が真っ赤だ。
でも、私もちゃんと渡さなきゃ。

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