一生ものの恋をあなたと
「…愛。
俺、こっちの大学、受け直そうと思う。」

突然、蓮がそう言った。

「え⁉︎ 何言ってるの⁉︎
そんなことできるわけない。」

「センターの申し込み期間は過ぎてるから、国公立は無理だけど、私立なら行けるよ。」

「ダメだよ!
W大蹴るなんてあり得ない。」

「…でも…俺たち、離れられるか?」

「……」

「…俺は…無理だ。
離れたくない。」

「……蓮。
でも、大学はちゃんと行かないと…」

どうすることもできない。
時間はどんどん過ぎていく。

「待ってるよ、こっちで。
寂しいけど、遠距離、我慢する。
だから、ちゃんと大学は行って。」

「愛……。」

「ね? 私も、バイトして、東京に遊びにいくから。」

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