一生ものの恋をあなたと
自分の思い違いを指摘された。
それなのに、ムカつくどころか、惹き込まれた。
大袈裟ではなく、雷に打たれたような気がした。

間違ってない。
すごい。

同じ高校生に、ここまで正論で制されると思わなかった。

その後、駆けつけてきた白い祭服を着た男子生徒の話から、彼女が信者だと言うことが感じ取られた。

……あの、白い祭服を彼女も着るのだろうか…。

見てみたい。

そう思った俺は、大聖堂の中に戻った。

程なくして、ミサが始まる。

いつもいやいや出ているミサなのに、妙にドキドキした。



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