一生ものの恋をあなたと
俺でも知ってる、映画で有名なジュエリーショップに入る。
たしかに、さっきの検索の中に、ここの商品は挙がっていた。

高校生なら、ここのシルバーアクセサリーがお薦めだと。

しかし、兄の言い分は違った。

「蓮、それはないだろ…。」

「…どういう意味だ?」

「お前、その子に本気か?
それとも遊びの女か?」

「…な! なんだよ、それ!
……遊びなわけないだろ……」

「だったら、シルバーはやめろ。
高校生と言っても、あと数ヶ月で大学生だ。
ちゃんと、彼女が胸張って出来るゴールドかプラチナにしろ。
ピンクゴールドも良いな。色白ならイエローゴールドか? 」

「……。」

「ああ、それと。
曖昧な関係なら、本気で選んだモノ渡して、関係をハッキリさせろ。
惚れた女を自分のものにするんだ。
…ちゃんと選べ。」

「……!」

兄の言う通りだ。
これは告白のチャンスだ。
今まで1ヶ月、友達以上恋人未満の曖昧な関係を続けてきた。
ここでハッキリさせないと、男じゃない。

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