一生ものの恋をあなたと
クリスマスの次の日、思いを伝え合ってから俺達は付き合い始めた。

けど、俺は卒業したら東京に行く。

俺は迷い始めた。
このまま、離れていいのか。

愛は、俺にとって唯一の女だ。
間違いない。

離れるなんて出来るのか…

真剣に、地元の大学を受け直そうと思った。
それ程に離れたくなかった。
でも、愛本人に反対された。
確かに、現実的じゃないけど…。

愛が離れていかないように、愛が欲しくてたまらなかった俺は、その気持ちを愛に伝えた。
そして、愛も受け入れてくれて、俺達は初めて身体を重ねたんだ。

それは、愛を得たと安心するとともに、愛への想いをさらに募らせる事だった。

東京に行くまでの間、俺は何度も愛を求めた。
抱けば抱くほど、当たり前のことだが、愛おしくて、想いが募る。

それでも、別れはやってくる。





3月。
俺は東京へ旅立った。
兄が住んでいたマンションに落ち着き、生活環境を整える。
2日ほどは、母も来てくれた。



そして4月。
大学が始まった。
始まってすぐ、花まつり、つまり俺の誕生日があった。

たった1時間しか会えないのに、愛はわざわざ東京まで来てくれた。
プレゼントに意外過ぎるものを持って…。

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