一生ものの恋をあなたと
『それがさ、あっちの担当が、日本語出来るんだよ。K大に留学してたって。』

『あら、私と同じね。
留学生は沢山いたけど…。』

え!
灯里、K大卒なのか⁉︎
関西でトップの国立大学だ。

英語、中国語、フランス語はほぼ完璧に話すって言ってたな。
とんでもない才女じゃないか…。

『申周明(しんしゅうめい)
って言うんだけど、知ってる?
その百貨店の御曹司。
他にも手広くやってるみたいだけど、
中々のやり手だよ。
中仏ハーフなんだ。』

『申周明!
同期よ。よーく知ってるわ。』

『やっぱり!
そうじゃないかと思ったんだ。
じゃあ、次会った時、灯里のこと話してみるよ。』

『……申周明は、斎と同じ趣味よ。』

『え!マジか⁉︎』

『えぇ。
前に言ったでしょ。
留学生に私が人気だったって。
ピンクの髪にピンクのセーラー服。
美少女戦士セーラームーンのちびうさ。
あれ、何度もリクエストしてたのは彼なの。
困ったことに、婚約者まで同じ趣味だから、2人に捕まると、もう大変だった。』


美少女戦士セーラームーン⁉︎
なんの話だ⁉︎

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