一生ものの恋をあなたと
翌日の事だった。

「蓮、今日はこの後、何も入ってなかったよな?」

「はい。入ってませんが、何か…?」

時刻は18時。
いつもなら、まだまだ仕事の真最中だ。

「今から出るよ。直帰する。
蓮は、さっきの会議の議事録が終わったら帰ってくれていいから。」

「…デートですか?」

それにしても早い。
いつもならデートの時は19時に出る。

「いや、ちょっと買い物。
次の出張の時の手土産。
昨日、灯里にいいこと聞いたからな。
早速ちょっと行ってこようと思って。」

コスプレの話か⁇

「せっかくだから、たまには蓮も早く帰れよ。
…そう言えば…
蓮が秘書になってからそろそろ二ヶ月だけど、
お前、いつも遅くまで残ってるよな?
今更だけど、デートする相手いないのか?」

「…それ、俺が女なら、セクハラ発言ですよ。
…いません。
早く帰ったら、実家に寄るくらいですね。」

「なんだ、枯れてるな。
彼女いないのか…。
いない歴何年だ?」

「そうですね…、6年、ですかね。」
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