一生ものの恋をあなたと
「6年⁉︎
それは枯れすぎだろ!
え、なんで⁉︎
お前、モテるだろ?」
「大したことありません。
俺は元々口下手で、斎さんみたいなキラキラ王子様キャラじゃありませんから。」
「そりゃ、俺はそれがウリだけど。
でも、蓮みたいな無口なイケメンの方が、女って好きなんじゃないの?
それに、長身だし。
何センチあるの?」
「183です。」
「仁さんも、高いもんなぁ。
俺ももうちょっと高かったらなぁ〜。」
斎さんのパーソナルデータは雅さんから聞いていた。
175センチは日本人の平均より高いと思うけど…。
「勿体ないな。
誰か紹介しようか?
誰かいないかな…。
美央の友達とか…。
あ、愛だ!」
ドキッ‼︎
ここで愛の名前を出されると…
「美央の親友なんだけど、浮いた話一つない子でさ。めちゃくちゃいい子なんだ。
可愛いし。」
…知ってる。
めちゃくちゃいい子で、可愛いんだ。
「けどなぁ。
愛には問題があるんだよなー。」
問題?
なんだ?そんなのあったか⁇
コンコン
「あ、その問題が来た。」
入室の確認もせずに入ってきたのは…
「斎、遅いよ。
俺、お前から連絡あったから、レポート後輩に任せて飛んできたのに。」
「あー、悪かったな。
つい、蓮と話し込んでた。
あ、紹介する。
俺の秘書の朝倉蓮だ。」