【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
「////……よ、よくそんな歯が浮くようなセリフ、次から次に言えますね? さぞかし言い慣れているんでしょうね?」
耐え兼ねた私が嫌味な言葉を放つも、鬼畜はあっけらかんとしている。
「ホテルであんな場面を見られている侑李さんには信じてもらえないかもしれませんが、こんなことを言うのもするのも侑李さんが初めてですよ? そういう意味でも、侑李さんは僕にとって初恋の相手です。諸々が解決したらそれを含めて全部、ひとつずつゆっくり証明していきますから覚悟しておいてください」
それどころか、次々に甘やかな声音で甘いセリフを繰り出しては、私のことを惑わしてくるものだから、私の心も鼓動もざわざわしっぱなしだ。
「もう、そのセリフは耳にタコができるくらい聞きました。そんなことより速く解放してください。皺になっちゃいますから」
「……つれないなぁ。まぁ、でも、そういうところも好きですよ」
「////……あっ、ちょっとっ! 不意打ちでキスなんてしないでもらえますかッ⁈」
「いいじゃないですか、頬にキスするくらい」
「場所の問題じゃーー」
「じゃぁどういう問題なんですか?」
そこへきての鬼畜からの不意打ちのたかだかほっぺにキス攻撃に、心拍数を跳ね上がらせてしまった私は、もう末期症状なのかもしれない。