【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
「それに、高梨が一緒に居た方が疲れも癒えるだろうし、このまま隼のマンションに送ってくから隼と一緒に居てやって欲しい。
こいつ、あんまり自分のこと言ったりしないし、弱音も吐いたりしないだろうけど、結構コンプレックスの塊でさ。家族はそうでもなかったみたいだけど、兄貴が何でもできて、教師や周りもできて当たり前って感じでさ。隼も普通になんでもできてたけど、それ以上のこと期待されて、それに応えようと必死だったんだと思う。
こいつ結構努力家なんだよ。陰で相当努力してきたんだと思う。プライドが高いからそれを出さないけどな。そいうところ、傍で支えてやって欲しい。
要領いいとこあるせいか、口が上手くて誤解されたり、そうかと思えば不器用なとこあるし。実際、今までは女に本気になることもなかったみたいだけど、高梨のことは特別みたいだから、そういうところ分かっててやってほしい。
あぁ、そういえば、隼の平手打ち事件の現場見たんだっけ?」
「……はい」
「あれ、誤解だからな? 前に見合いして丁重に断ったのにしつこく言い寄られて、困った隼がちょっと芝居打ってわざと嫌われるように仕向けただけだから」
まるで最後の追い打ちでもかけるようにして、鬼畜の意外な一面やこれまで誤解していたことまで聞かされる羽目になってしまったのだった。