【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
きっと、先週の私ならこんなこと絶対に口が裂けても言わなかったし、言えなかっただろう。
一週間の間に、こんなに百八十度ガラッと考えが変わっちゃうなんて、本当に人の心なんてどうなるか予測がつかない。
けれど、隼のことをこんなにも好きになっている、今の自分の気持ちを大事にしたいし、信じたいーー。
勿論、私のことをこんなにも好きだと言ってくれている隼のことも。
私のそんな想いが隼にも伝わったのか、苦し気だった表情を今度は困ったような表情に切り替えた隼から声が返ってきて。
「侑李さんには負けました。こういうのを惚れた弱みって言うんでしょうね? 侑李さんには何年……いや十年経っても、何十年経っても叶う気がしません。でも、侑李さんが僕をずっとずっと好きでいてくれるよう頑張って、いつか結婚してもいいって思ってもらえるよう精一杯努めますから覚悟しておいてくださいね?
あぁ、それと、言質は取りましたから、出逢った時のことのように、『忘れた』は、なしですからね?」
「あっ、そのこと、やっぱり根に持ってるんだ?」
「当然です。僕は執念深いですから」