【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
その感触に私の身体が慄いて、ハッとした私が隼の顔を見やった時には、あのニヤリとした厭らしい微笑を満面に湛えていて。
「あれ? まだ触れてもいないのに、どうしてこんなに濡れてるんですか? もしかして、昨夜僕に触れられた時のことでも思い出して、自分で慰めてでもいたんですか?」
「////……なっ、慰める? ……って、ば、バッカじゃないのッ! 思い出しはしたけど、触ってなんかないしッ!」
ーーあっ! もしかしてカマかけられた?
そのことに、言い終えると同時に気づいた私は、ムッと盛大に頬を膨らませて、隼に抗議の眼差しを向けたのだけれど……。
「なんだ、本当にそうだったんですね? 可笑しいと思ったんです。僕の顔を真っ直ぐ見ようとしないし、なんだか妙に意識して、顔も赤く色づいていましたから。もしかして、何か怒らせるようなことでもしたのかと少し不安だったものですから。つい、カマをかけるようなことしてしまってすみませんでした。なんとか許していただけませんか? こんなことで侑李さんとの時間を無駄にはしたくありませんので」