【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
どうせ意地悪な言葉が返ってくるだろうと思っていたのに……。
何故かホッとしたような表情をした隼の口からは、意外なモノが飛び出してきて。
またまた意表を突かれてしまった私の胸は、危うくキュン死してしまうところだった。
――この人は、どうしてこんな可愛いことを、恥ずかしげもなく平然と言えちゃうんだろう?
なんか、こんなタイプの人間に、以前どこかで関わったことがあるような気がするんだけれど。どこだっけ?
頭の片隅で、ふと、何故かそんなことを思ってしまっていた私は、慌てて目の前の隼へと意識を引き戻すために隼の首に両腕を絡ませた。
「仕方ないから、キスで許してあげる」
そうして、さっきからキュンキュンさせられっぱなしだった所為で。
昨日もあんなに飽きるほど交わしたというのに、隼のキスが恋しくなってしまった私は、照れ隠しのため、わざと素っ気ない言い方で、隼にキスのおねだりをしたのだった。