【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「な、何よ? お願いって」

 その所為で、声もなんだか苛立ったようなものになってしまっているし。

 隼は、そんな私のことを今度は愛おしそうに眇めた瞳で見つめつつ、またまた意地の悪い言葉を放ってきた。

「僕が速く欲しいからって、そんなに焦らなくても直に済みますから。でも、それだけ侑李さんが僕のことを欲しがってくださってるなんて、嬉しくて堪りません。それなら、簡単ですよね? そんなに僕のことが欲しいのなら、侑李さんご自身で僕のことを侑李さんのナカへ受け入れてください。いつも僕がしているように」
「////……ッ!?」

 隼の放った意地の悪い言葉の意味を私の頭が理解したと同時に、隼を受け入れた時のえもいわれぬ快感を思い出してしまった身体が勝手に粟立って。

 期待するように疼いてしまった最奥からは、くぷりと熱い蜜が溢れてしまい。  

 薄れかけていた羞恥までもが追い討ちをかけてきて、たちまち私の全身をカッと熱く滾らせてしまった。

 隼の身体の上で真っ赤になって見悶えたまま動けないでいる私の元に、隼の甘やかな声音が聞こえてきて。

「そんなに恥ずかしそうに真っ赤になっちゃって、侑李さんは本当に可愛いですねぇ? あんまり可愛いので、僕が手伝って差し上げます」

 ーー手伝うってどうやって?

 胸の内で首を傾げていた私が答えを導き出す前に、起き上がってきた隼によって私の身体は抱き起こされてしまっていた。
< 271 / 619 >

この作品をシェア

pagetop