【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
隼の気持ちが櫻井さんに傾いてしまっていると思い込んでしまってた私は、なんとかして自分の方に隼の気持ちを向かせたいっていう一心だったのだ。
そんな私の願いも虚しく、隼に両手首をあっという間に捉えられてしまい。
有無を言わさずそのままギュッと胸に抱き寄せられてしまった私がバタバタと手脚をバタつかせるも、当然のことながら鍛えられている隼の身体はビクともしなくって。
結局、どうすることもできなかったという、虚しさと悔しさでいっぱいになった私が歯噛みしているところに、隼の声が聞こえてくるのだった。
「侑李さんは、そんなに僕に触れて欲しいって思ってくれていたんですか?」
しかも、なんだか愉しそうな声で、わざと念押しでもするように問いかけられてしまったため。
こっちの気も知らないで、いい気なもんだ。きっと、心の中で笑ってるんだ。もう飽きちゃって、いつふろうかという女が必死になって縋ってきて、哀れなバカな女だって。
でも、そんなの酷い。こんなに好きにさせておいて、飽きたらポイするなんて。
あぁ、そうか。隼にとったら、暇つぶしのオモチャみたいな、最初からそれくらいのものだったんだ。
ーー私のこと、初恋の相手のような人だ、なんて言ってたクセに……。嘘つきッ!