【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
「もう、いい。分かった。櫻井さんのことはもう過去のことだったみたいだから、もう訊かない。知りたくもないしッ」
「……すみません」
「もう、訊かないって言ってるんだから、謝ったりしなくていいから。私も結城君のことで隼に嫌な思いさせちゃったんだから、もう、これでおしまい。その代わり」
「……?」
急に追撃を緩めた私の言葉に、ようやく私の追撃から開放されたとホッとした表情を浮かべていた隼が、今度はなんだ? というようにキョトンとしているところへ。
「前にも言ったと思うけど、私の知らない隼のことをもっともっと教えてほしい。手錠でも何でも使っていいから、隼のしたいようにしてほしい。隼は私に遠慮してるつもりかもしれないけど、セフレだった人が私の知らない隼のこと知ってるなんて耐えられない。だからそういうの全部見せてほしい」
隼と付き合う前にはこういう世界があるなんて思いもしなかったし。
まさか自分が、こういうことを言う日が来るなんて思わなかった言葉を放っていた。