【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 だから、どうやって対処すればいいかがよく分からない。

 いや、謝らなければいけないって言うのは、勿論分かっている。

 どう考えたって、非があるのは私なんだから。

 いくら怒っているって言っても、非を認めて、誠心誠意謝れば、聞き入れてもらえるはずだ。

 隼なら私の性格をよく理解してくれているし、なにより私のことを好きだからこそ怒っている訳なんだし。

「……あの、隼。私、感情的になっちゃって、ごめ」 

 とりあえず謝ろうと思い、口にしかけた言葉は、隼の声によって遮られることとなった。

「もう、いいです。言い訳なんて聞きたくありません。それに、口にしたってことは、そうなってもいいと思ったからでしょうし」
 
 挙げ句に、隼からの言葉はけんもほろろで。

 言葉同様、何を言っても受け付けませんよ、とでもいうように、隼はベッドから立ち上がると、私の前を素通りして今まさに寝室から出て行こうとしている。

 それも、素っ裸で。
 
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