【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
「結局、何が言いたいかというと……。互いに想い合う気持ちがあれば、付き合った期間なんて関係ないと思うんです。でも、僕より五つも若い侑李さんの気持ちも分かります。だから、結婚は今すぐじゃなくていいです。前にも言ったように、侑李さんの心の準備ができるまでいつまでも待つつもりですから。
ただ、僕の家族が早く侑李さんに会いたがってまして。会えばおそらく結婚を急かされると思いますので、形だけでいいので、婚約だけでもして頂けませんか?
……なんていいながら、本当は、侑李さんのことを独り占めしたいっていう、僕の我が儘です」
最後の最後になって、私から視線を僅かに逸らして、自嘲気味に本音を吐露した隼の顔がほんのりと紅く色づいていて。耳まで紅く染まっている。
そんないつになく照れているレアな隼の姿に、たちまち私の胸はキュンキュンと切ない音を奏でた。
隼からもらった言葉の数々に、じんわりとあたたかなモノで満たされた胸に、収まりきらない隼への愛おしさまでが際限なく溢れてくる。
溢れた想いを抑えきれなくなってしまった私は、照れくさそうにしている隼の逞しい胸に飛び込むのだった。
「私も。私も、隼のこと独り占めしたい」
胸に飛び込んだ私のことを優しく抱きとめてくれた隼は、私の髪をそうっと優しく撫でつつ、優しい甘やかな声音で囁きかけてくる。
「侑李さんと再会した時から、いいえ、侑李さんと初めて出逢った時から、ずっと僕は侑李さんだけのモノです。なので、僕の想いは重いので覚悟してくださいね?」