【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
隼のことを好きになって、隼と付き合うようになってから今まで、一体何度キスを交わしたしたかなんて分からない。
それだけ幾度もキスを交わしてきたというのに……。
これまで詳しく明かされていなかった隼の『性癖』のこと、私のことをどれほど想っていてくれたかということ。
それらを曝け出してもらった所為か、今まで交わしたどのキスよりも、甘い甘い極上のキス。
初めて隼と想いが通じ合った時以上に、互いの想いが深まって一つに重なり合って、こんなにも感じ方が違ってしまうのかと驚くばかりだ。
甘い甘い隼とのキスに、私の身も心もうっとりと酔いしれ、こうしている間にも蕩けてなくなってしまいそうだ。
気づいた時には、隼によってベッドにそうっと優しく横たえられ、組み敷かれた逞しい腕の中に居て。
愛おしそうにブラウンの綺麗な瞳を眇めた隼と私は見つめ合い、飽きることなく何度も何度も甘い甘い口づけを交わしていた。
「……侑李」
「隼……」
口づけの合間に漏れ出る互いの吐息とリップ音と水音、時折紡ぎあう互いの名前や甘い言葉が、仄かに青白い月明かりの差し込む静かな部屋を満たしていく。