【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
脱がし終えたジャケットとノーカラーベストを床へと放ち、抜き取ったネクタイで隼の両手首を拘束すると。
一瞬、驚いたような表情を浮かべた隼から、
「……拘束したことはあっても、されたことは初めてです」
そんな言葉が聞こえてきて。
「されるのはイヤ?」
嫌なのかと思って問いかければ。
「侑李さんに、『隼は私だけのものだ』って言われてるようで、悪くはないです」
言い方からして、やっぱり拘束する方が好きなんだってことが窺えた。
けれど同じように、私のやりたいようにさせてくれる隼の優しさも感じられて、ますます隼への想いが募っていく。
「なんか変な気分。拘束するのも悪くはないけど、やっぱり私は隼に拘束される方が好きみたい。だから、この後は隼が私のこといっぱい拘束してね? いつか言ってたみたいに私のことがんじがらめにして欲しい」
そして募りに募った隼への想いは言葉となって溢れていて。
「そんなこと言ってると、遠慮なく縄で縛っちゃいますよ?」
「うん、いいよ。そういうの、“束縛プレイ“って言うんでしょ? なんか、いい響き。隼にならめいっぱい束縛されたい」
「……引き込んでしまった僕が言うのも変ですけど、なんか最近、すっかり目覚めちゃってますけど、抵抗はないんですか?」
「だって、隼に束縛されてる時、隼の愛に包まれてるみたいで、すっごく幸せなんだもん」
「分かりました。侑李さんのお望み通りに束縛して、たっぷり愛してあげます」
「あっ、もう。だから今は私の番なんだから、黙りなさい」
言い合っているうちにだんだん恥ずかしくなってきて、隼のおしゃべりな唇をキスで塞いで今度はワイシャツへと取りかかった。
キスを交わしながらの作業に手こずりながらもなんとかワイシャツとアンダーを寛げ、しなやかな筋肉で覆われた逞しい隼の肢体が露わになって、思わず息を呑む。
続いて、ゆっくりと素肌の胸板へと手を這わすと、隼の身体が微かにピクッと小さく震えあがった。