【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 加えて、隼の素肌から伝わってくるトクトクと忙しないリズムで刻まれる鼓動を感じて、隼も同じようにドキドキしてるんだと分かった途端。

 隼をネクタイで拘束しているせいか、妙な緊張感に浸食されそうだった心が解れていくから不思議だ。

「隼の肌ってすべすべしてて綺麗。もしかして、なんか手入れとかしてるの?」

 余裕ぶってついつい余計なことまで口走ってしまったけれど。

「手入れなんてしませんよ。特に、侑李さんと一緒に暮らすようになってからは、一分でも一秒でも速く侑李さんに触れたくて、カラスの行水でしたから。思い当たることと言えば、愛してやまない侑李さんと愛のあるセックスをしているからだと思いますが」
「////……そ、そう」

 何かを言ってみたところで、聞いているこっちが恥ずかしくなってしまうことを平然と言ってのける、隼には敵わないと言うことを今更ながらに思い知らされただけだった。

 隼に対抗するのを早々に諦めた私は、隼の胸筋や割れた腹筋にそうっと唇を寄せると優しく口づけていった。

 そうしてゆっくりゆっくりと下へ下へと辿っていき、行き着いたスラックスのベルトを外して、スラックスを下着ごとずらした。

 その刹那、待ってましたとばかりに飛び出すかのごとく勢いで眼前に迫ってきた雄々しい立派な昂ぶり。

 甘いマスクの隼とは似ても似つかないちょっとグロくて生々しいけれど、隼の分身だ思うとどうにも愛おしく思えてくる。

 しばし見つめること数秒、隼の分身を掌で支えると、そのまま咥内へとひと思いに含んだ。

 たちまち咥内で脈打って反応を見せる昂りに愛おしさが増してくる。

 さっきまで余裕綽々だった隼の形の良い柔らかな唇からも、悩ましくも色っぽい艶やかな声音が零れ落ちた。

 そんな声音でさえも愛おしいとしか思えなくて。

 ーーもっともっと気持ちよくしてあげたい。

 という想いに駆られた私は、唇を窄めて隼へのご奉仕に励むのだった。
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