【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
隼の焦りように、それだけ隼に大事に想われているんだ、なんて優越感に浸りつつ隼の腕の中でしばらくの間咽せこんでいたのだった。
ようやく落ち着いた私が、
「ちょっと咽せちゃっただけだから、もう大丈夫。ほら、ね?」
さっきからずっと休むことなくかいがいしく私の背中を擦り続けている隼の眼前で、得意満面でにっこり笑顔と一緒に小首を傾げて自分なりに可愛いと思われるポーズを決めたら。
「『ほら、ね?』じゃないだろっ! どうしていつもいつも侑李は無茶なことばっかするんだ! あんなもん飲んで病気にでもなったらどうするんだッ?!」
今の今まで見たことも聞いたこともない、怖いくらい必死な形相で凄んできた隼の怒号が飛んできて。
たかだか白濁飲んだくらいじゃ病気になんかならないから。
いやいや、そこも確かに突っ込むべきとこだけど。
そうじゃなくて、隼の口調がメチャクチャ砕けた、俺様口調っぽくなっているところに、今、萌え死にしそうなんですけどーー。
でも、今そんなこと言っちゃったら、隼、もっと怒っちゃうよね。うん、ここはぐっと飲み込むことにしよう。