【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
それでも、どんな私でも可愛く見えているという隼には、可愛く見えているんだろう。てか、そうであってくれなきゃ困る。
そんな私の心配なんて無用だとでもいうように、隼は愛おしそうにやっぱり蕩けそうなほどに優しい表情をしていて。
私の涙に塗れてグチャグチャになった顔の至る所に口づけながらに指でも優しく涙を拭いつつ、
「そうですね? これからはそうできるように善処します。でも、侑李が僕の言葉に一喜一憂してくれるのが嬉しいものですから、約束はできません」
『善処します』なんて言いながらも、改める素振りを感じられない隼の言葉に、嬉しそうないたずらっ子のような隼の表情に、身も心も全てを持っていかれそうになるのをすんでの所で堪《こら》えることに成功した。
そんな私は、盛大にムッとして、
「なにそれ? バッカじゃないの? そんなこと言ってないで、速く再開してくんなきゃ、もう焦らされすぎて限界なんだからッ!」
どこまでも可愛くないことを言ってしまっていた。
そんな私の想いも、私のことを何もかも全てを知り尽くしているらしい隼には、どうやら伝わっているようで。
「そうでしたね? 侑李が可愛いことばかり言うので、僕ももう限界です。それじゃぁお言葉に甘えさせて頂きますね?」
満面にキラキラと煌めくキラースマイルを綻ばせつつ心底嬉しそうにそう言ってきて、束縛した私の身体を抱き起こすと。
「ちょっと、きゃっ」
いきなり抱き起こされて、驚く私の身体をしっかりと自分の厚い胸板に抱き寄せぎゅうっと抱きすくめたまま、あっという間に対面座位の体勢で繋がりあっていて。
「ひゃあぁん!?」
お決まりのように悲鳴のような嬌声を放ってされるがままの私のことを愛おしげに見つめていた隼の甘いマスクが徐々に悩ましげに歪んでいく。