【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
「こら、そんなに締め付けられたら、すぐにイッてしまうでしょう?」
確かにいつもより張り詰めた隼の立派な昂りを受け入れたナカが蠢いてぎゅうぎゅうと締め付ける感触はあれど、自分じゃどうしようもないのに、それを隼に窘められて、ムッとした私は、
「……そんな……こと……言われてもっ、自分じゃコントロール……できないんっだから、しょうがないでしょっ? バカッ」
途切れながらもまたまたそんな可愛げの欠片もない言葉を放つことしかできなくて。けれども。
「あぁ、ヤバイ。侑李が何を言っても可愛くて、どうにかなってしまいそうです。侑李、愛してる。絶対、結婚してもらいますから」
隼には、どうやら可愛く見えてしまっているようで。
相変わらず、気持ちを全部伝えてくれる隼は、どさくさに紛れて結婚の言葉まで持ち出してきた。
同じ想いでいてくれることが嬉しくても、隼に腰を巧みに揺らされてしまっている状態では、何かを返すような余裕もなく。
「こんな時に言うな、バカッ」
メチャクチャ嬉しいクセに、気恥ずかしさもあり、可愛げのない言葉を返すのがやっとだった。
「ええ、折を見て改めて言い直しますから許してください。それにしても、照れている侑李も可愛くてたまりません」
それも全部分かってくれたようで、しっかりと受け止めてくれた隼。
束縛されているせいで、隼を抱きしめることができないのが、もどかしいったらなかった。
それからは朝まで、隼に、いつもより数倍マシの絶倫さを存分に発揮されてしまうことになった。
束縛を解いてもらってからも、色んな体位でもう何度イカされたか分からないくらい盛大にイカされて、足腰立たなくさせられて。
寝起きには、隼が包み込んでくれている逞しい腕のなかで幸せを噛み締めている時に、
「もしもこの先、侑李に何かあっても、僕が命を投げ売ってでも守りますから」
急に怖いくらい真剣な顔をしてそう言ってくれた隼。
「もう、大袈裟なんだから。でも、嬉しい」
「大袈裟じゃありません。それほど侑李は僕にとって大切な、唯一無二の存在だってことです」
「ふふ、ありがとう」
ちょっと大袈裟に感じてしまうくらいの隼の甘い言葉に笑みを零しつつ、いつまでいつまで隼の腕のなかで幸せに浸っていたのだった。