【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
私の言葉に、なぜか隼は一瞬ピタリと動きを止めてしまった。
それがどうしてなのか分からず、キョトンと見つめたままでいた時だ。
「さっきの失態を挽回するためにも、がっついたりせず、紳士的に格好良く決めようと思ってたけど、侑李が可愛すぎて、もう我慢できない」
余裕なくそんなことを言ってきたかと思えば、急に、ガバッと身体に覆い被さってきた隼によって、あっという間にソファに押し倒されてしまっていた。
そして悩ましげな表情で、突然のことに唖然としている私のことを見下ろしてきた隼が、
「今日、初めて着物姿の侑李を目にしたときから、どうやって脱がそうかって、そんなことばかり考えてた。それくらい侑李が綺麗で艶っぽいから、本当は誰にも見せたくなかった」
なんの臆面もなくそんなことを言ってきたと同時、顔を私の胸元に埋めてきて強い力でぎゅーっと抱き竦めてきた。
そうして愛おしそうに胸元に埋めた顔をすりすりとさせて頬ずりを始めてしまった。
そんな隼の表情は、うっとりとしていて、とっても幸せそうだ。
その様が小さな子供みたいで可愛くてしょうがなかった私は、無意識に隼の頭をぐいと自分の胸に押し当てて抱きしめてしまうのだった。
そうしたらおもむろに顔を起こしてきた隼に、
「そんなに強く胸を押しつけてお強請りしてくるなんて、侑李は厭らしいなぁ。そんなに僕に早く触って欲しいんだ? もしかして、頬ずりしただけで感じちゃった?」
「////」
あのニヤリとした厭らしい微笑を湛えた妖艶な表情と、冷ややかな眼差しを向けられてしまえば、そんな隼のことを抗えない私は、期待感にゴクリと喉を鳴らして、返答の代わりにコクンと頷いてしまうのだった。
そんな私のことを隼は満足そうに見つめてきて、そうっと唇にキスを落としてきた。
「……んッ、んんぅーー」
甘やかなキスで咥内を懐柔しながら、さっき顔を埋めていた場所に手を這わせてきて、やがて胸の中央に辿り着いた掌で円を描くようにして、着物の上から優しく撫で始めた。
けれど優しい愛撫に加えて着物の上からでは、物足りなくて、どうにももどかしい。
そんな時、隼のもう片方の手が腰のラインを官能的にゆっくり焦らすように撫で始めた。
そのため知らず知らずのうちに私は自ら浮かせた腰をくねらせて、膝を割って入り込んできた隼の太腿に押し当てているのだった。
それを唐突にキスを中断した隼に、
「腰まで擦り付けてきて、本当に厭らしいなぁ。もしかしてもう濡れちゃった?」
真っ直ぐに見据えられながらに意地悪な声音で囁かれてしまい。
途端にカアッと全身を紅潮させてしまった私が、負けじと「////ーーち、違う」と返したところで。
「へぇ、じゃぁ、触って確かめてみようか?」
あのニヤリとした妖艶な微笑を湛えてしまっている、容赦ない隼には敵わないのだった。
嫌だと私が首を必死に振っている間にも、隼は着物の合わせ目の間から器用に手を這わせてきた。
その手によって、あっという間に、暴かれてしまった足の裂け目が、既に蜜で溢れかえってるのが、下着の冷たい感触で察しがつく。
思ったとおり、少し触れられただけで、卑猥な水音を立ててしまっている。
そして眼前に自身の手を掲げ、指を放すたびに厭らしく糸を引く様を見せつけてきた隼に、
「こんなに糸が引くまで濡らしておいて、侑李は嘘つきだなぁ。嘘つきの侑李にはお仕置きしないといけないね」
尚も意地の悪い言葉を浴びせられてしまい、余計に蜜を溢れさせてしまう私は、恥ずかしさで、もうどうにかなってしまいそうだ。