【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
声を発することも身じろぎさえもできずに、ただただ呆然としてしまっていた筈の私は、真正面からまともに喰らってしまった鬼畜のトリプルパンチの所為で。
まるで魂でも抜かれてしまったかのように、無意識のうちにブラのホックを外していて。
気づいた時には、自分の胸の前でクロスさせた両腕で、自分の両肩を抱きしめるようにして、ブラの肩紐を肩から滑らすように腕から抜き去っていた。
途端に、外気に晒された胸の膨らみに、鬼畜の視線が痛いぐらいに注がれ。
甘やかな声音同様、優し気だった鬼畜の眼差しは、冷ややかなものへと変貌してしまってて。
いつのまにやら、あのキラースマイルも、ニヤリとしたあの厭らしい微笑に、すっかりすり替えられていた。
そんな鬼畜の瞳には、また怪しい鋭い光を宿しているように見えるし。どこか中世的なあの甘いマスクも完全に雄を思わせる表情になっていて。
例えるなら、獲物に狙いを定めた獣のようだ。
……といっても、獲物である私は既に捕らわれていて、もう完全に退路を断たれているのだけれど。
そうして、獲物である私のことを怪しい鋭い光を宿した瞳で冷ややかに見据えている鬼畜は、未だ指で捉えたままだった私の顎先を解放させると。
今度は、いきなり、私の露になった左胸の膨らみを鷲掴んできた。
「イヤンッ!?」