【紙コミックス①巻11/8発売②巻12/6発売✨】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「……っぁ……ふぅ……んぁッ……」

　途端に、さっき味わったものよりもいくぶん弱い刺激だというのに、私の身体は弓なりにのけ反って。

　口からも、さっきまでの苦悶に満ちた唸り声とは明らかに違った、甘ったるい吐息交じりのものが零れ始めるのだった。

　そして、それを、やっぱり鬼畜に、冷たい眼差しで冷ややかに見下ろされつつ、

「こんなに身体をのけ反らせて、胸の先まで勃たせて、そんなに気持ちいいですか？　じゃぁ、こっちもよくして差し上げますねぇ」

なんとも意地の悪い言葉で、これでもかというように羞恥を煽るように攻め立てられ。

　宣言通り、もう片方の胸の先端を鬼畜の形のいい冷たく柔らかな唇によって、食むようにして含まれてしまい。

「――ヒャッ！？」

　たちまち私の身体は、強い電流でも流されてしまったかのように、ビクンッと一際大きく跳ね上がってしまうのだった。

　それなのに、まだまだこれからだと言わんばかりに、胸の先端を捉えた鬼畜によって、冷たい唇とは違った、滾るように熱いざらつく舌と硬い歯とで、立て続けに、これまた巧みに愛撫し甘噛みされてしまえば……。

　それによりもたらされる、息もつけないほどの甘すぎる刺激に、もう、それだけで、頭が真っ白になって、恥ずかしいとか悔しいなんて思うような余裕なんて、すっかり吹き飛んでしまっていた。