【タテスクコミック原作】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
蔵本さんは、副社長とは学生の頃の同級生だったらしく、優秀で信頼できるからと、副社長自らが採用したらしい。
社長と夏目さんもそうだったらしいので、特に驚くことではないが、ちょっと寡黙というか、近寄りがたいというか、あえて他人との距離をとってるような、そんな印象がある。
まぁ、それは夏目さんにも言えることだけれど、二人とも、仕事にプライベートを持ち込みたくはないのだろう。
秘書室で男性社員は、夏目さんと蔵本さんの二人しかいないから、余計そう思うのかもしれない。
そうこうしている間に、始業時間五分前になって、秘書室の華やかで騒がしい先輩方が揃って出勤してきて、秘書室の忙しい一日が始まった。
あとから出勤してきた先輩方は、いかにも秘書って感じで、見た目からして華やかで、スタイルも抜群で、勿論仕事も出来るけど、鼻にかけてるというか、お高く留まってるというか、いまだにどうも馴染むことができない。
ハッキリ言って、私は、この秘書室で勤務するようになってからというもの、あとから出勤してきた先輩方が嫌いだ。
まぁ、それはおいおい分かると思うけど……。