Flower black
「……蘭さん?」
そう思った瞬間、私はその場から駆け出していた。
あの人たちが歩いているそこへ向かって。
……私は分かっている。
あの人たちのチームはこの東エリアだけじゃなく、全国チームを統一するトップの存在。
私たち"流星"が最も気に食わない相手だとー……
「助けてください!!!!」
だから私はわずかな願いをかけてその人たちにそう叫んだ。
私の直感でこの人たちは絶対に私を助けてくれると思ったから。