Flower black



桜夜くんから手を離され、菊磨くんが私の肩を抱く。



「菊磨さん……」


「大丈夫。桜夜を信じて」


「はい……」



菊磨さんにそう言われ私は桜夜くんの背中を見た。



「……おまえが蘭を姫にした理由はなに?」


「は!? そんなの、コイツが借金を俺に抱えてるから……っ!?」



その瞬間、桜夜くんは持っていたカバンからお金を銀河に投げつけた。



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