Flower black
「は? 誰だおまえ」
「こんな時間に女の子1人って……家出少女? それはともかく助けてってどうしたの?」
私がそう叫んだ瞬間、後ろに歩いていた2人に振り向かれる。
1人は金髪頭で目付きが悪く明らかに強面。
もう1人は綺麗なミルクティー色をした爽やかな人だった。
「あの……私……」
「蘭さん!! なにしてるんですか!! 早く戻ってきてください!! 銀河さんに殺されますよ!!」
私が口を開こうとした瞬間、監視の1人が遠くから私に向かってそう叫ぶ。
「銀河……?」
その言葉に真ん中にいる、黒髪でピンクのメッシュが入った髪色をした人が私を見た。