Flower black



「行こう、蘭ちゃん」


「……はい」



桜夜くんの声に私は桃李さんと菊磨さんに手を引かれ舞台にでた。


講堂は拍手に包まれているけれど私を見る目は冷たい。


私が桜夜くんのいる講壇へ行くと、桜夜くんはニコッと笑って後ろにある大きい椅子に腰を下ろした。



『……』



……やっぱり、緊張する。


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