Flower black
「天下のFlower blackのQueenが庶民!?」
「納得いかないわ!!」
次々とくるブーイングに私はグッと拳を握る。
「蘭ちゃん……!」
「桃李、様子を見よう」
そして私を助けようと講壇にでようとした桃李さんを桜夜くんは止めた。
ブーイングなんて来て当たり前だ。
むしろさっきまで来てほしい、だなんて思ってたんだ。
絶対にここの生徒を納得させてみせる。
『……納得いかないのは重々承知です。Flower blackのQueenになった以上、みなさんに認めてもらうように精進するので見守っててください』
「「……」」
私がペコッと深くお辞儀をし、講壇から去るとまた辺りは静かになった。
……こんな挨拶でよかったのかな。