Flower black



「俺も本気で桜夜と喧嘩したことあるから分かるけど、前に立たれると怖いんだ。桜夜の間合いに入ったら100%殺されるって思う」


「じゃあ……あの人たちは近づけないってことですか……?」


「たぶんね、近づきたくても身体が桜夜を拒否して近づけない。だから……喧嘩してる時の桜夜は無敵だと思う」



桃李さんのその言葉に私の心臓は重く鳴る。


私は……そんな人に好かれているんだ。


改めて思うと信じられない。


私にはもったいなさすぎてー……



――……



「はー……疲れた。やっぱたいしたことないな、"流星"」



そして10分ほど経った時、桜夜くんと菊磨さんは首を鳴らして私と桃李さんの所へ戻ってきた。


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