Flower black
「汚いよ、血がついちゃう」
「……桜夜くんも菊磨さんもすごかった。桜夜くんは私に守らせてもらえる……?」
桜夜くんは私がいなくても1人で戦える。
Queenである私が桜夜くんを守らせてもらえる場面なんてくるのかな。
桜夜くんと対等でいたいのにー……
「……僕は蘭にずっと守られてるよ。だからそんなこと言わないで」
「え……?」
「僕、喧嘩ってもっとエグくしちゃうから……いつも殺しちゃう勢いで。でも蘭がいるから抑えられてた」
私が顔をあげると桜夜くんはニコッと笑った。