Flower black




「……邪魔をするな」


「……!!」



桜夜くんは私たちの名前を呼ぶ声で気付いたのか、後ろから殴ろうとする銀河が持つ鉄パイプをギュッと握った。


光くんはそんな桜夜くんを息を切らしながら睨んでいる。



「……くっそ……さすが全国トップチームの総長様だな。でも……」



銀河はそう言いかけてニッと笑った。


その瞬間、光くんが桜夜くんに向かって殴りかかってくる。



「桜夜くん!!!!」



私はその時、菊磨さんと桃李さんより早く桜夜くんの目の前で桜夜くんを庇おうとした。


私だって桜夜くんを守れる。


それに、人を傷つける光くんも見たくない。



「蘭!!!!」



ボコッ


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