Flower black



桜夜くんはそう言って鋭く睨みをきかせた。



「……まあそう言うよね。蘭はさ、俺のことどう思ってる?」


「……え? どう思ってるって……」



どういうこと?



「ただの幼なじみ? それとも病弱な奴? それとも銀河からの暴力を見て見ぬふりしてた酷い奴?」


「それは……」


「蘭、俺はさ死ぬ前にコイツらの世界を壊したい。それには蘭が必要なんだよね」



光くんはそう言って私の腫れた頬に優しく触れた。


……痛い。



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