Flower black
「桜夜くんの弱点は蘭だと思うからさ」
「おい……! やめろ!」
桜夜くんが叫んだ瞬間、私は後ろから光くんに抱きしめられキスをされた。
「……っ!」
なに……? なにが起こってるの……?
状況に頭がついていかない中、光くんは私に深いキスをする。
桜夜くんはその光景を見て、今まで以上に恐い顔をしていた。
「……やめて!!!!」
ドンッと光くんを押すと光くんはペロッと唇を舐める。
「……血の味。そりゃそうか。さっき殴っちゃったもんね。ごめんね、蘭」
「光くん……どうしちゃったの……?」
今の光くんはすごく怖い。
なにを考えてるのか……全然分からない。