Flower black
「じゃあ最初に話は戻るけど……蘭が僕たちに"助けて"って言った理由、僕の家で聞いてもいい?」
「……え?」
桜夜くんがそう言っている間に景色はガラリと変わっていた。
そこは高級住宅街で、私が普通に生きていたら絶対に足を踏み入れない場所。
しかも香月家の家なんて……
「あの……私一般庶民ですが入れるんですか……?」
私が恐る恐るそう言うと3人はアハハっと甲高く笑った。
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