Flower black



親父は俺が物心ついたときから俺に言い続けてきた。


『Flower Pink……アイツらは絶対に潰す。あのチームのメンバーだった奴らはお前が俺の代わりに潰すんだよ』


親父は自分が若頭だった時にFlower Pinkに再起不能にさせられたらしい。


だから自分一人で歩けないし片目も見えない。


それを聞いた時思った。


Flower Pinkは高校生のはずなのになんで若頭であった親父にここまでのダメージを与えられたんだろう。


……素直に会ってみたい。


そう感じた。


けれど俺は親父の息子に生まれた以上、親父に逆らうことは許されないし言いなりにならなきゃいけない。


そうやって思うくらい、親父のFlower Pinkに対する因縁は強かった。



< 271 / 425 >

この作品をシェア

pagetop