Flower black



「蘭? おいで」


「え、あ、うん……」



車が家の前に止まって私は桜夜くんに手を差し伸ばされた。


そしてその手を優しく掴む。


……暖かい手。


私が"流星"のやってることを話したら助けてくれるかな?


それとも"流星"の姫である私を始末するかな?


どっちにしろ、銀河から逃れられるならいいや……



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