Flower black
「昴さんはすごい人だよ。生まれてから今までずっと裏社会の人間を見てきた俺からすれば、昴さんは最強の人だ」
「……そうなんだ」
……あの銀河がそこまで言うなんて。
光くんはすごく信用されているんだな……
「俺は……昴さんの大切な人が蘭だって知らなかった」
「え?」
「昴さん、言ってただろ? 蘭のことが好きだって……それは本当だよ。ずっと蘭のことを想ってた」
私は銀河の言葉を疑った。
だってそれなら、私が"流星"の姫で銀河に暴力をふるわれていた意味が分からない。
辻褄が合わなくなる。