Flower black
未来の基盤
____……翌日
光くんが起きて昨日銀河と話していたことを全て話した。
「蘭……ありがとう」
光くんはそれだけを私に言う。
「光くんの余命は……長くできないんだよね」
「……うん」
「……分かった」
このまま、すべてうまくいっても光くんはもうこの世に存在しなくなる。
その現実が私にはひどくつらい気持ちにさせた。
「……そんな顔しないで、蘭。俺は蘭をずっと見守ってる」
光くんの優しくて初めて見せてくれた本当の笑顔。
その笑顔はきっと一生忘れない。