Flower black




「……光くんが、あと半年しか生きられない」


「……」



私がそう呟くと桜夜くんは信じられない顔をした。



「半年……?」


「うん……余命があと半年……その間私は光くんの側にいようと思う」


「それは……どういうこと?」



……ごめんなさい、桜夜くん。


私は心の中で桜夜くんに謝る。



「半年間だけ、光くんの側に居させて」



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