Flower black



「そんなこと……父さん達が許すわけが無い。それが君たち3人が僕にしたい話?」


「……蘭が提案してくれたんだ。橘組と香月家が同盟を結べば根本的な争いの理由が無くなってくるって」


「蘭が……?」



桜夜くんはそう言って私を見た。


そんな桜夜くんの目を私は強く見つめる。



「……桜夜くんは光くんに桜夜くんが喧嘩に買ったらFlower blackに入ってもらうって言った。

私たちがまだ高校生な以上、すぐに橘組と香月家という大きな組織2つを動かすのは難しいけど基盤は次の世代の私たちで作れるよね……?」


「……」



私がそう言うと桜夜くんは黙り込んだ。



< 295 / 425 >

この作品をシェア

pagetop